ひめの果てしない野心ブログ

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【本の感想】源氏物語1

どうもー、ひめです。
今日は「源氏物語」を読んだ感想を書いていきたいと思います。

新編日本古典文学全集 (20) 源氏物語 (1)

新編日本古典文学全集 (20) 源氏物語 (1)

古典文学はずっと昔から読み語られてきたことを考えると、みんなに愛され続けてる文章力や物語性がすごいですよね。
まずは源氏物語に付いて書いていきたいと思います。

源氏物語とは
作者は紫式部で平安中期に書かれた。生涯で唯一の物語作品といわれている。世界最古の女流文学である。
物語は桐壺帝が「桐壺の更衣」を寵愛するところから始まります。桐壺の更衣は帝の寵愛を独占します。しかしながら彼女は身分が高くありませんでした。なので後宮の女性たちは嫉妬して様々な嫌がらせを受けていました。
時が経って、「桐壺の更衣」が子供をもうけます。その子が「光源氏」です。
しかし、後宮の他の女性は益々、桐壺の更衣に嫉妬しもっと嫌がらせをします。桐壺の更衣は、それに心をいためて光源氏3歳のときに亡くなります。
桐壺帝は一番寵愛していた女性を亡くして悲しみましたが、やがて桐壺の更衣を生き写しのようにそっくりな「藤壺」があらわれます。桐壺帝は、今度は藤壺を寵愛しました。
一方、桐壺の更衣の子、「光源氏」は幼い年齢で母親を亡くしました。幼かったので何が起きたのか分かっていませんでした。ただ、彼は、周りの人から藤壺が母親にそっくりだと言われて育ちました。そういうわけもあり光源氏は異母で、父の妻でありながら、恋ごころをいだきます。母親を知らない光源氏にとって藤壺は特別な存在になります。しかし、彼にとってそれは許されない恋です。なのでそれを紛らわすため、光源氏はいろんな女性と次から次へと関係を持ちます。
桐壺帝とその妻たち、光源氏とその妻たち、その子供たちと後宮の情勢など複雑に絡み合い物語が進みます。源氏物語後宮の盛者必衰や人の欲望、平安時代の貴族社会を描いています。

ではどうして紫式部は「源氏物語」を書いたのか。
当時、女性は通い婚でした。また一夫多妻で、男が女性の経済的に支えました。女性が働くことはありませんでした。身分の高い女性は10歳になると、もう男性に姿を見せないで、女官に世話をされて過ごします。なので男性は女官の噂だけで求愛をしました。女官は主人を素敵な男性と結婚させるため、素晴らしい女性だと思わせる必要がありました。つまり優秀な女官を多数雇う経済力も必要でした。

紫式部は下級貴族出身です。そこまでの経済力はありませんでした。また20代後半まで結婚していませんでした。それに器量はそこまで良くなかったと推測されています。
20代後半になってようやく父親ほどの年齢の藤原宣孝と結婚し、子供を1人もうけます。しかし夫は浮気性で、また結婚後3年ほどで彼女と1人の子供を残して亡くなります。紫式部は子供を抱えて1人で生きていかなければなりませんでした。そこで現実を紛らすため書いたのが「源氏物語」です。

以下、「源氏物語」の感想。
「桐壺」
恋は盲目というけれど、桐壺帝はもっと配慮できなかったのですか。桐壺の更衣の様子でなにかあったって分かりそうじゃないですか。愛してるなら、もっと守ってやってください。帝は自分のことばっかりで周りが見えてないからこんなことになったんじゃないですか。「更衣」という身分だったけれど、身分をあげることはできなかったのですか?当時女性の身分は低かったというけれど、女性の間でも階級がありそうですよね。帝の配慮が足りてないです。

葵の上は光源氏に素直になれない?ツンデレに見えます。光源氏は愛想がなく息がつまると言っていますが、好きなのに緊張して口下手で素直になれず、せっかく来た光源氏がすぐ帰ってしまったあとに落ち込んでそうでかわいいです(妄想)。

光源氏が義母、藤壺と関係をもってしまったのは周りの大人のせいですからね。幼いときに母を亡くして、幼少期に満たされなかっただろう母性愛を求めているのに加えて、みんなで「藤壺は生みの親に似ている」と言われて育ったら、藤壺に好意を寄せてしまうのは当然な気がします。

「箒木」「空蝉」
時代もあるかもしれないけれど、男性たちの女性の品定めで「出しゃばりすぎずおっとりしていても、しっかり気の利いた気配りができる女性」が良いと言っていて、なんと都合が良い女性が好きなんだかと呆れます。女性に気配りを求めるなら、男性にも、もっと気配りしてほしいですね。男性が妻たち全員を分け隔てなく愛していたら女性が泣くことも嫉妬もないと思います。それができないならたくさん妻を持つべきじゃありません。まあ、男性も女性も性別に関係なく、自分のことを差し置いて、人に求めてしまうものかもしれません。

空蝉は素晴らしい女性です。理性的で賢くて素晴らしい。自分だったら、光源氏に言い寄られたら、断れるか……それも関係を持った状態で………。
光り輝いて、いい匂いがする美男子ですよ。無理じゃないですか……。

「夕顔」
切ないお話しです。夕顔も生き霊になってしまった六条御息所も切ない…。結局、男性が不甲斐ないからいけないのですよ。光源氏がちゃんと六条御息所に愛情を示していたら、嫉妬に苦しむこともなかったし生き霊になることもなかったと思います。六条御息所に感情移入します。のちに、自分が生き霊になってしまったことに気づいてまた苦しむから泣きそうになりたした。夕顔もどんなに怖かったか…男性の欲望のために気味の悪い家に連れて来られて、震えてるのになにもしてもらえず、男はなにしてるのですか。それでも好きな男性と一緒になれて幸せだったと信じたいです。
光源氏は被害者面するんじゃない。
親子揃って不甲斐なさすぎですな。

「若紫」
藤壺」に似ている、もっといえば、「桐壺の更衣」に似ているという理由で理想の女性に育てようと連れ出すのですか。どこまでも母親を求めるのですね。やっぱり今も昔も幼少期 は後に大人になって大きく影響するのです。子供のころに満たされなかった欲求は大人になって求めてしまうのだろう。

光源氏の子を藤壺が妊娠……。いよいよ昼ドラになってきました。いや、昼ドラでも扱いそうにないです…。自分の子だと思って喜ぶ帝と近くで冷や汗をかく光源氏藤壺の構図。バレたらどんなことになるのか…ハラハラします。とりあえず、光源氏、お前はそろそろ自重しろ。

「末摘花」
末摘花の女房が優秀です。末摘花はちょっと性格が変わってる?女の子だなと印象です。しかし、頼りなさそうに見えて、芯がしっかりしていて、自分の信念を曲げないので、好きです。すごく好感をもてました。源氏物語の中で登場する女性の中で一番しぶとく生きてそうです。自分を必要以上に飾らないありのままのでいる彼女が好きです。
男らは内面の素晴らしさを見ないで女性の容姿を笑い物するんじゃない。(のちに光源氏がそれに気づく描写があった気がする)

「紅葉賀」「花宴」
今をときめく男子なだけあって、やっぱりなにをやっても素晴らしいですな。光源氏が踊った後はどんな人も見劣りするんだったら、最後にしろよ………。

ついに光源氏藤壺の子が生まれてきた…………この子はどんな将来になるのだろう。どうか幸せになって……。できれば2人以外にバレずに………。そしてここでも悩む光源氏

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長かった……これで一巻分です。一巻だけでこれだけたくさんの登場人物が出演するなんて……ほんとに紫式部が1人で書いたのですか。天才。
源氏物語」は恋愛要素だけではなく、政治的な思惑や華やかな宮廷での暮らしなど、多角的に書いているので夢中になって読んでしまいました。
今後の展開が楽しみです。

ひめ

はじめてまる

はじめまして。この度、ブログを始めました。ひめと申します。
(ブログ開設するのは何回目か。)

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さて、今年になってから早いもので、5月に入り、様々な花のたよりが聞こえる頃になりましたね。最近まで立春と名ばっかりで寒い日が続いていましたがこの頃では温かくなりました。とは言え、朝は寒いです。温かくなったと油断してなにも掛けずにおなかだして寝たのでおなかげりっぴーです。油断大敵。春は始まりの季節と言いますが、わたしもこのブログを通して、新しい自分に出会えたらいいですね。